仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

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スパコン「富岳」の価値最大化に向けて

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

仕事が辛くなり5か月半の休職生活後、復職して3か月が経過しました。

 

休職する半年前は1週間のうちほとんどが仕事で埋め尽くされ、少し家庭のことと自分の自由時間があるという生活が続いていました。

 

職場復帰してからは仕事も家庭も自分の時間も充実させて、尚且つ疲弊して潰れないようにするにはどうしたらいいのか?このことを最重要課題として日々考えています。

 

休職前と休職後の変化は、仕事関係の事柄、世間のニュースや時事問題にサッパリ関心が無くなったということでした。

自分を守ることで精一杯でした。

 

僕がブログを始めてから時事ネタを取り上げるのは、ほぼ初めてだと思います。

 

先日テレビで「日本のスパコン【富岳】が9年ぶりに世界一に」というニュースをチラッと見たんですよ。

(因みに僕は公務員系の一般事務職なので、こういった技術系の専門知識は全くありません)

 

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【Photo:富士通HPより】

 

テレビの限られたニュース枠だからやむを得ないかもしれませんが、アナウンサーのコメントが非常に気になったんですね。

 

そのニュースは「やはり日本の技術力はすごいですね」というコメントで締めくくられたのでした。

 

ちょっと気になったので、ネットニュースをチェックしました。

 

理化学研究所理研)は23日、神戸・ポートアイランドに整備中のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が、計算速度ランキング「トップ500」をはじめ、スパコンの計算性能を示す主要4部門で世界1位になったと発表した。トップ500で日本勢が1位となるのは、2011年に2期連続1位になった先代の「京(けい)」以来9年ぶり。初採用の1部門を加え、「4冠」を達成するのは世界のスパコンで初の快挙という。(神戸新聞NEXTの記事より)

 

ところで先日、勝間和代さんの『ズルい仕事術』という本を読んだんです。

勝間さんは、マッキンゼー・アンド・カンパニー経営コンサルタント、JPモルガン証券でアナリストとして活躍、2007年に経営コンサルタントとして独立。

著述、評論、講演等で活躍されています。 

 

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勝間さんの指摘はこうです。

 

わたしがコンサルタントとして習った4Pというフレームワークでは、商品(Product)の品質と同じくらい、価格(Price)・広告宣伝(Promotion)・流通(Place)が大事で、その4つのPのバランスをとらなければならないのですが、日本では、多くのことが、ひたすらProductの品質を追いかけて、他のPをおろそかにする傾向があります。

公的なものも私的なものも、さまざまな商品・サービスについて、とにかく準備して、売り出しをするものの、拡販はほとんどなされません。

その結果、せっかくの良いものも売れないのです。あるいは知られないのです。

なぜか日本の企業経営者や官僚は、マーケティングというかコミュニケーションを軽視するようなところがあり、いいことをやっていれば誰かがきっと気がついて引っ張ってくれるだろうといった甘えの習慣があるようなのです。 

 

「ひたすらProductの品質を追いかけて、他のPをおろそかにする傾向がある」ということと、先のアナウンサーのコメントが妙にダブって聞こえたんですね。

 

「日本の技術力はすごいですね」で終了してしまうところが。

 

もちろん僕が知らないもっと専門的に突っ込んだ記事もあるでしょうし、富岳の開発に関わった多数の当事者、国費の投入に関与した当事者は、言うまでもありませんが「日本の技術力は凄いぞ」と誇るためだけに頑張ったわけではありません。

 

僕自身も含めてですが、この国の風潮が、勝間さんが指摘するように「やはり日本の技術力はすごいですね」で終わってしまっているような気がするのですよ。

 

先の神戸新聞の記事では、続けて、富岳が「IT技術が世界をリードする形で広く普及し、新型コロナに代表される困難な社会問題を多く解決していくでしょう」という理研のセンター長の言葉を引用していました。

 

また朝日新聞の記事では、前回世界一となった「京」が実用性に乏しかったこと、その反省から、「誰もが使いやすいオンリーワンのスパコンを目標にした。自動車メーカーや生命科学の研究者らも気軽に利用できるよう、パソコンのプレゼンテーションソフトさえ動くようにしたほか、大量のデータを処理する人工知能(AI)や深層学習向けの機能もつけた」というふうに実用面に言及。

すでに新型コロナウイルスの研究に使用されていること、商業的にも実績を上げ始めていることについて記載しています。

 

しかし、繰り返しになりますが、一般人の感想として「やはり日本の技術力はすごいですね」で終わっているのが関の山のような気がしてしょうがないのです。

 

それほど圧倒的に凄いスパコンを日本人が開発したのであれば、勝間さんがいう他の3つのP「価格」「広告宣伝」「流通」でも圧倒的に世界一になったら、日本人の生活が劇的に向上するのではないでしょうか?

 

勝間さんのズルい仕事術とは、「自己分析力」×「論理思考力」×「レバレッジ力」を活かして、アウトプットーインプット=付加価値を最大にすることです。

 

世界一のスパコン「富岳」の付加価値を最大にするために、「価格」「広告宣伝」「流通」にこそ、日本人の英知を投入していただきたいと願うばかりです。 

 

本日の記事は以上です。