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Cryptopsy『Whisper Supremacy』(1998年)平成の回顧録的観点からメタルの名盤を振り返る16

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。

 

仕事人間だった僕はきっつい上司に潰され、5か月以上休職したのち、復職しました。

 

休職期間中は仕事のことを一切忘れて、デスメタルTシャツを着込んで、デスメタルを聴きながら療養していたんですよ。

 

さて休職して自分と向き合う時間ができたので平成の振り返りをしたいんですが、僕にとって平成の30年間(から令和の現在まで)ほぼどっぷりヘヴィメタルを聴いて過ごしてきたんですね。

そこで平成の回顧録的観点から、もはやクラシックだが色褪せないヘヴィメタルの名盤を紹介します。

歴史は風化したり断絶したりしますが、優れた作品を聴いた時の衝撃は鮮烈に思い出されます。

 

第16回目はカナダのCryptopsy(クリプトプシー)の3枚目のフルアルバム「Whisper Supremacy」です。

「Whisper Supremacy」は1998年リリースで、1998年は平成10年になります。平成10年は僕が24歳のときに当たります。

 

■1998年の日本(wikipediaより)

新進党の6分裂や民主党の躍進、公明党の再発足、自社さ連立政権の終焉により政界勢力図が大きく変動した◆前年に続き、日本長期信用銀行日本債券信用銀行など、大手企業や銀行の倒産が相次いだ◆日本の年間自殺者数(警察庁発表データによる)が前年より8000人以上増加して3万人を超える。中でも、50代の自殺が急増している◆CD生産枚数が合計で約4億5717万枚と国内史上最高を記録し、CDバブル絶頂期となる◆同じく日本国内でのセルビデオソフトのうち、ビデオカセットでの売上金額が約2121億円、売上本数が約5232万本と国内史上最高を記録する◆日本でiMac発売◆和歌山毒物カレー事件

◆ベストセラー:五木寛之大河の一滴』リチャード・カールソン『小さいことにくよくよするな!』郷ひろみ『ダディ』鈴木光司『ループ』さくらももこももこの話小林よしのり『新ゴーマニズム宣言スペシャ戦争論浅田次郎鉄道員(ぽっぽや)』◆映画:『HANA-BI』『G.I.ジェーン』『リング』『らせん』『フェイス/オフ』『アミスタッド』『グッド・ウィル・ハンティング』『007トゥモロー・ネヴァー・ダイ』『エイリアン4』『スターシップ・トゥルーパーズ』『ガタカ』『L.A.コンフィデンシャル』『リーサルウェポン4』『プライベート・ライアン』『アルマゲドン』...etc.

 

Cryptopsyは1992年にカナダのモントリオールで結成されたブルータルなデスメタルバンド。

 

90年代は米国のフロリダで多くの個性的な純正デスメタルバンドが高品質の作品をリリースしていて、一方、スウェーデンでは新しいメロディックデスメタルの流れが奔流となり、イン・フレイムスダーク・トランキュリティー、アット・ザ・ゲイツ、アーチ・エネミーなどが叙情的なメロディやハーモニーをアグレッシヴミュージックに取り入れた、かつてない優れた作品が多数登場しました。

この頃は本当に良かった・・・。

 

モントリオールはフランス語圏で、デスメタルのメッカ、米国のフロリダやニューヨークからは若干離れていますが、このCryptopsyはテクニカルでブルータルな米国流のデスメタルをやっています。

 

当時のラジオで本アルバムの「Cold Hate,Warm Blood」を初めて聴いたときは、衝撃を受けましたね。

 

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「Cold Hate,Warm Blood」は本作の2曲目に収録されており、間違いなく本作のハイライト。

初めてラジオで聴いたとき、ドラマーのフロ・モーニエの人間離れした高速ドラミングと、激しくテンポチェンジを繰り返す目まぐるしい曲展開に、吐きそうになりました(笑)。

 

ジョン・レヴァサーのギュインギュインと蠢く変態的?な超絶技巧のギタープレイ。

そして、この曲の後半部で、ブラストビートの轟音のなかにジョンのドラマチックなギターソロパートがある。これが素晴らしい。

この「Cold Hate,Warm Blood」は残虐性と抒情性が高次元で融合した曲。

このスタイルの曲が本作に1曲しかないのが残念ですが、この1曲のためにアルバムを買っても損はないです。

 

「Loathe」「White Worms」「Flame to the Surface」「Serpent's Coil」・・・猛烈なブラストビートに、奇怪なギターとベースがシンクロする変態的な曲が並びます。

ヴォーカルのマイク・ディサルボのハードコアなイメージのため、本作全体がドライな印象を受けますね。

 

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アルバムとしての完成度が高いのは、ロード・ワームがヴォーカルを務めた、ウェット&ダークな仕上がりの「None So Vile」(1996年)や「Once Was Not」(2005年)だと思います。

「Once Was Not」ではギターがジョン・レヴァサーからアレックス・オウバーンに替わりましたが、アレックスが更に個性的(変態的)なソングライティングを発揮しています。

「Carrionshine」「The Frantic Pace of Dying」「Keeping the Cadaver Dogs Busy」などは秀逸。

 

このバンドはメンバーチェンジが激しいですが、ドラムのフロ・モーニエのブラストビートは不変。

個人的には、ジョン・レヴァサーとアレックス・オウバーンのギターコンビが曲を作り、ヴォーカルにロード・ワームというのがベストメンバーですね。

 

デスメタルをただのうるさい馬鹿げた音楽だと思ってはいけない。極めて芸術性の高い作品もあるのだ。若い頃ビートルズの先鋭的な音楽を聴いて衝撃を受け、50代、60代になってもマニアで居続ける人がいるが、デスメタルも同じだ。おそらく50代、60代になっても愛聴するだろう。そう思っています。

僕も40代半ばになりましたが、変に老成することなく、このときのCryptopsyのように、粗削りで暗く尖ったオッサンでありたいと思います。 

 

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