こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
5か月以上休職してからの復職を前に、極度の緊張状態に陥っている筆者ですが、CDレビューの投稿かい!しかもデスメタルかい!と自分で突っ込んでいるところです。
さて休職して自分と向き合う時間ができたので平成の振り返りをしたいんですが、僕にとって平成の30年間(から令和の現在まで)ほぼどっぷりヘヴィメタルを聴いて過ごしてきたんですね。
そこで平成の回顧録的観点から、もはやクラシックだが色褪せないヘヴィメタルの名盤を紹介します。
歴史は風化したり断絶したりしますが、優れた作品を聴いた時の衝撃は、昨日のように思い出されるので不思議なものです。
第4回目はObituary(オビチュアリー)の3rd「The End Complete」です。
「The End Complete」は1992年リリースで、1992年は平成4年になります。平成4年は僕が18歳のときに当たります。
■1992年の日本(wikipediaより)
◆バブル景気最後の年。翌年には土地バブルも崩壊し、平成不況へと突入◆チノパンやPコート、ダウンジャケット、女子高生スタイルが流行◆スーパーファミコンやキリン一番搾り生ビールが発売されヒット、ロングセラーを記録◆ベストセラー:二谷友里恵『愛される理由』筒井康隆『文学部唯野教授』柴門ふみ『恋愛論』◆映画:『7月4日に生まれて』『フィールド・オブ・ドリームス』『今を生きる』『バック・トゥ・ザ・フューチャーPART3』『ダイ・ハード2』『ゴースト/ニューヨークの幻』『プリティ・ウーマン』『夢』『天と地と』『病院へ行こう』...etc.
僕はこのアルバムをリアルタイムではなく、リリースから数年後に聴きました。Obituaryは、MetallicaやMegadethなどスラッシュメタルのあとに出てきたデスメタルバンドで、Death、MorbidAngel、Obituary、Deicideはフロリダを活動拠点にしてデスメタル四羽ガラスみたいに呼ばれていました。
この作品、前回のアルバムより更にジャケットの世界観そのままです。
ジャケット・アートワークは、ドイツ出身のイラストレーター、アンドレアス・マーシャル(Andreas Marschall)の作品。彼は現在59歳なので、30歳前後の作品と思われます。
前の2ndアルバムはジェームズ・マーフィーがリード・ギターを弾いていましたが、今回はアレン・ウェストとトレヴァー・ペレスのギターコンビが曲作り。
2ndより格段に音作りが重くなっており、1曲目から引きずるような重いリフが延々と最後まで続きます。
アレン・ウェストのリフは幾分ストレート。奈落の谷底に引きずり込まれるタイトルトラックは必聴です。
僕も40代半ばになりましたが、変に老成することなく、このときのObituaryのように、粗削りで暗く尖ったオッサンでありたいと思います。