こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
僕は一昨年パワハラ上司のプレッシャーに耐えかねて半年間仕事を休職した人間です。
個人的な仕事の悩みと社会の労働問題はどこかで必ずつながっていると思うから労働問題に無関心でいられないんですね。
落合陽一さんが「ワークアズライフ」と言っています。
「生活の一部としての労働」「生活のなかで自然に働く」といった趣旨でしょうか。
仕事は苦行であってはいけないんですよ。
さて相変わらず仕事にしんどさを抱えているのですが、Twitterでフォローしている「 けんぷ@うつ病・パニック障害完治:HSPの生き方」さんのツイート。
職場を辞めたいと少しでも思ったら、いつでも辞められる準備をしておくことがオススメです。完全に病んでからだとまともな判断ができなくなるので、ある程度元気な時に「いつでも辞められるんだぞ」っていう準備をしておくのです。退職届を手元に持っておくだけでも、心に余裕が出てきます。
— けんぷ@うつ病・パニック障害完治:フォロー大歓迎 (@kenpu_blog) 2021年6月12日
「いつでも辞めてやるぞ」という準備をしておくのはいい考えだと思いました。
というわけで「転職」というものについて検討してみようと思ったわけですね。
僕は就職氷河期世代なんですが、そのころの20年前より、2021年の現在の方がはるかに雇用情勢は改善し労働力の移動環境がスムーズになっているのではないか?少子高齢化による労働力不足で、売り手市場なのではないか?
そう思ったわけです。
次のような本を入手しました。
-PR-
キャリアカウンセラー中谷充宏さんという人の『「35才限界説」なんて関係ない!30代40代のための転職完璧ガイド』。
「35才限界説なんて関係ない!」
「年齢のハンデから転職をあきらめる必要はありません!」
「企業はいま中堅社員の獲得に必死です」
なかなか希望を持たせるキャッチコピーが表紙に並んでいるではありませんか。
この本、2014年の発行で版を重ねているようです。
2014年という年はどんな年だったのか?
こういう本はそのときの社会情勢を反映してそうですね。
読んでみると確かに具体的で実践的な転職ノウハウが盛り込んであります。
しかし数ページ読み進めるうちに、やっぱり30代40代の転職は厳しいのだということがひしひしと伝わってくるんですよね。
特に40代後半なんて「管理職経験者」か「専門的・技術的職業の経験者」に限定される、という書きぶりなんですね。
「何の売りもないヒラの一般事務職は門前払いだ」というのが行間から伝わってきます。
もちろんラクに転職できるなんて思っていませんよ。
しっかり準備して臨む必要があることは重々承知しています。
著者はキャリアカウンセラーという立場上、読者に転職は甘くないんだということを知らしめる必要があるということも承知しますよ。
しかし敢えて言わせてもらいますが、「企業は即戦力しか求めていない」というのは厳し過ぎませんか?
「即戦力」って何ですか?
即戦力として求められるものが「同じ業種」でかつ「同じ職種」の経験者だとしたら、非常にハードルの高い狭き門ではないですか。
新しい職場の新しい人間関係のなかでその日から即戦力というのはなかなかできることではありません。
これでは「転職ガイド」ではなく同業他社への「転社ガイド」ですね。
やっぱり最近でも終身雇用の思想が根強いということですよ。
または人件費に金を回す余裕はない、ということでしょうか。
もちろん社員は宝だという経営者の方も多いと思います。
しかし一方で昔も今も変わらず雇用環境はシビアだということですね。
繰り返しますが厳しいのを前提としたうえで、具体的で実践的な転職ノウハウが本書には書かれています。
しんどい閉塞感に悩まされるようなら、このような転職本を読んでみるのも一興ですね。
そういうわけで、「いつでも辞めてやるぞ」と言えるように準備ができるまでは今の職場にしがみつきましょう。
本日の記事は以上です。
☟『「35才限界説」なんて関係ない!30代40代のための転職完璧ガイド』中谷 充宏 著(秀和システム)
-PR-
-PR-
-PR-