こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
野口悠紀雄さんの『「超」AI整理法』を読みました。
コンテンツクリエイターの方は、読んで損は無いと思います。
野口さんは日本経済論、ファイナンス理論の専門家で、一橋大学教授、東京大学教授、青山学院大学大学院教授、スタンフォード大学客員教授、早稲田大学教授を経て、早稲田大学ビジネス・ファイナンス研究センター顧問、一橋大学名誉教授。
『「超」整理法』シリーズはベストセラーになっていますね。
1940年生まれの80歳になられますが、その旺盛な知的好奇心には脱帽です。
本書では、「AI」の名を冠している通り、現代のテクノロジーをフルに活用した情報収集、整理術を紹介しています。
野口流「押し出しファイリング」などの従来の手法を踏襲しつつ、グーグルドキュメントやグーグルドライブ、音声入力や自動翻訳を駆使して、従来のアナログな知的活動を刷新しようと試みます。
特に、野口さんは「グーグルレンズ」をあらゆる場面で活用する情報収集、知的生産の方法を力説されています。
なかでも面白いのは、AIを駆使する「アイディア製造工場プロジェクト」を提唱されていることです。
ツイッターを利用した「アイディア農場」
思いついたこと(思考の断片)をツイートする。これを一定期間分カテゴリごとにまとめてnoteに公表する。これを野口さんは「アイディア農場プロジェクト」と名付けています。
本になるような分量でなくても、公表することでアイディアを腐らせず成長させることができます。
アイディア農場からアイディア製造工場へ
アイディア農場での種を成長させ収穫し脱穀し工場に運んで製品にするイメージです。
農場で収穫したものをグーグルドキュメントに読み込み音声入力で修正したり編集したりして、これをnoteに公開します。この段階で、本でいえば章の下の節に相当する部分ができるそうです。
本を作る過程を自動化する
「メモ帳」や「ツイッター」や「note」などの農場でアイディアを育てる。
日常生活の中でルーティン的な断片作業を繰り返しているうちに、それらが自然にまとまっていって本にならないだろうか。
この考え方が野口さんのいう「アイディア製造工場プロジェクト」です。
グーグルドキュメントやグーグルレンズ、音声入力や自動翻訳、また「ツイッター」や「note」を全部使ってアイディアを育てていくと本を作る過程が自動化できる。野口さん流の面白い方法論ですね。
☟『「超」AI整理法 無限にためて瞬時に引き出す』野口悠紀雄 著(KADOKAWA)