こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
復職して半年が経ちました。
僕は新型コロナウイルスが流行する半年前から仕事で挫折して休職生活に移行、つまりステイホーム生活に入っていました。
身の回りの棚卸し作業をしています。
3月中旬から復職しましたが今も棚卸しを継続しています。
休職に至る前の半年間は、異動先での慣れない仕事、プレッシャーをかける上司、シビアな仕事内容。
気が休まる暇がなく、平日は残業、土日もイベントか残務処理でほとんど出勤。
自宅にいても仕事のことが頭を離れない毎日が続きました。
最終的には「毎日残業+土日出勤+パワハラ上司」の3拍子でメンタル不調になり、診断書を書いてもらって休職しました。
詳しくは『辛くなったら逃げよう!「休職」「病気休暇」』というタイトルでKindle本を出していますので、似たような境遇の方は読んでみてください。
柔軟性が無い一直線の人生だと挫折したとき辛い。
和田秀樹さんの『もうちょっと「雑」に生きてみないか』という本に次のように書いてあります。
雑になれる人はあきらめの早いところがあります。
できないこと、興味を持てないこと、苦手なことはわりと簡単にあきらめてしまいます。そのかわり、興味を持ったことやできそうなことには軽い気持ちで手を出します。
雑になれない人は逆です。むしろ、あれこれ手を出してはいけないと考えることが多いのです。何かをやり始めたら、途中で放り投げたりしないで最後までやり遂げなくてはいけないと思い込んでしまいます。
「やりかけたことは最後までやり遂げる」
「一度決めたことはどんなに苦しくても守り続ける」
「どんなにむずかしいことでも、できることを積み重ねていけば最後はうまくいく」
こういった考え方は、たしかにまじめだし堅実です。あれこれ手を出して失敗する人より、はるかに成功の可能性が高いように思えます。
でも、そういった考え方をしてしまうと、一直線の人生しか思い描けなくなります。いまやっていることや、いまの自分の延長線上にしか将来を描けなくなります。それはそれで、堅実に見えても選択肢のない、危うい人生ということにならないでしょうか。
雑でもうまくいく人は違います。
いろいろなものが見え、いろいろなことに手を出せます。
仕事でも生き方でも、こっちがダメならあっち、それがダメでもまた違うものといった、選択肢の広さがあります。ひとつの道でつまずいても、別の道を選んで歩くことができます。決して直線的な未来は描きません。
つまり雑になれるということは、たくましく生きていけるということです。いい加減なように見えても、ほんとうに大事なものを見失わないのが雑な人でもあるのです。
いろいろなものが見え、いろいろなことに手を出す。
そういう選択肢の広さが、ほんとうに大事なものを見失わない力を養い、たくましく生きていくことにつながる。
僕は一般事務系サラリーマン1本の人生ですが、先に書いたように「毎日残業+土日出勤+パワハラ上司」の3拍子でメンタル不調になり、診断書を書いてもらって休職しました。
休職してから、サラリーマン一直線の生き方の土台が揺さぶられました。
和田秀樹さんの指摘のように、選択肢の広さを獲得し、ほんとうに大事なものを見失わない力を養い、たくましく生きていく。
選択肢の広さをどうやって獲得するのか?
サラリーマン一本の僕のような人間にとっては、「副業(複業)」の力をつけていくことに他ならないと思います。
官僚を辞めてフリーエージェントの世界に身を投じた宇佐美典也さんは、『肩書き捨てたら地獄だった 挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方』という本を書いています。
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この本は、経済産業省のエリート官僚の著者が、国家公務員を辞めて独立しようとしたら全てを失ってどん底まで転落、その後徐々に這い上がっていくという非常に興味深い体験談と、またフリーエージェント、フリーランスを取り巻く現代の労働環境も俯瞰できるよう解説を試みています。
サラリーマン一本の人生ではなくて、副業・複業の力をつける具体的な方法は何か?
宇佐美さんは本書で、ブログ、Twitter、メールマガジンといったセルフメディアを利用して表現を試みて、その先に仕事を獲得するという方法を紹介しています。
この手法を「セルフブランディング」といいますが、ブランドは突然には作られない。
ブランドというのはその背景にきちんとした活動の実態・積み重ねがあってこそ成り立つものだ、と宇佐美さんは言います。
そしてさらに進んでフリーエージェントになって持続的に活躍するためには、「専門スキル、ブランド、プロジェクトマネジメント」という3つの要素が不可欠だと宇佐美さんは言います。
「ブランド」とは、上に書いたセルフブランディングの積み重ねのことです。
宇佐美さんが行ったことは、いまネットビジネス、SNSビジネスの起業家の多くが採用している手法です。
本書『肩書き捨てたら地獄だった 挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方』は、起業しようとする人だけでなく、僕のようにサラリーマン一本の働き方に疑問を持つ人にも参考になる本だと思います。
本日の記事は以上です。
☟『肩書き捨てたら地獄だった 挫折した元官僚が教える「頼れない」時代の働き方』宇佐美典也(中公新書ラクレ)