仕事したくない事務職のオッサンのビジネスブログ

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生き辛さは自分のせいではない。ここまで落ちた日本の国力『貧乏国ニッポン』加谷珪一 著

こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

復職して5か月が経ちました。

 

僕は新型コロナウイルスが流行する半年前から仕事で挫折して休職生活に移行、つまりステイホーム生活に入っていました。

身の回りの棚卸し作業をしています。

3月中旬から復職しましたが今も棚卸しを継続しています。  

 

休職に至る前の半年間は、異動先での慣れない仕事、プレッシャーをかける上司、シビアな仕事内容。

気が休まる暇がなく、平日は残業、土日もイベントか残務処理でほとんど出勤。

自宅にいても仕事のことが頭を離れない毎日が続きました。

 

最終的には毎日残業、土日出勤、パワハラ上司の3拍子でメンタル不調になり、診断書を書いてもらって休職しました。

詳しくは『辛くなったら逃げよう!「休職」「病気休暇」』というタイトルでKindle本を出していますので、似たような境遇の方はお読みください。

 

僕は40代半ばのオッサンですが、仕事とパワハラ上司に潰されて約半年間休職したという普通のサラリーマンとちょっと違った経験をしました。

 

すでに復職してもうすぐ半年になろうとしていますが、社会の中核40代とは何なのか?

仕事のやりがいとは何なのか?

どうやって適正なワークライフバランスを実現するのか?

中年になっても仕事を順調にこなしながら好きなことにも熱中することができるのか?

こういったことを日々考えています。

 

以前の部署ではそこそこ仕事にやりがいを感じて、「ゾーンに入る」「フロー状態になる」という経験もしましたよ。

しかし新しい部署では週5勤務がツラい。朝が特にツラい。仕事に行きたくない。こういう状態が続いています。

 

こんな僕ですが、いま加谷珪一さんの『貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか』という本を読んでます。 

これが自虐的なんですが面白い!

 

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著者はここ10年から20年のあいだに日本がいかに「貧乏な」「安い」国になってしまったか、国際的にみて明らかに経済力、国力が低下してしまったということを様々なデータや具体例を示して書いています。

 

そのなかでもインパクトが強かったのが、金融大手HSBCホールディングスが発表した「各国の駐在員が住みたい国ランキング」というものです。

 

日本は調査対象33か国中、32位というショッキングな結果でした。

 

1位から順に、スイス、シンガポール、カナダ、スペイン、ニュージーランド

下位では、29位サウジアラビア、30位南アフリカ、31位インドネシア、32位日本、33位の最下位はブラジルという結果です。

 

上位に並ぶ国の特徴を見てみると、スイスやシンガポールでは賃金が高いこと。

カナダやスペインではワークライフバランスが高いこと。

これらに加えてランキングが高い国は、教育環境が充実しているという共通項があるといいます。

 

これを踏まえて加谷さんは次のように指摘します。

 

こうした状況を踏まえて、日本の個別評価を見てみると、厳しい現実が浮かび上がってきます。

日本のランキングが著しく低いのは、何かが大きく足を引っ張っているのではなく、すべての項目において評価が低いのが原因です。

具体的に言うと、賃金については最下位、ワークライフバランスについても最下位、子どもの教育環境についても最下位です。

(中略)日本は、人材供給源として想定している国よりも魅力のない場所となっており、このままでは、外国人労働者すら来てくれなくなるかもしれません。

下手をすると、日本は外国人労働者を受け入れるのではなく、外国に出稼ぎに行くことすら求められる可能性も出てきているのです。

 

安い賃金で長時間働かせる。

将来(教育)への投資も疎かにしている。

なぜ、日本は最低の国になってしまったのか?

なぜ、こんなことになるまで放置されてしまったのか?

 

仕事のやりがいは自分で見つけるものとはいえ、面白くもない仕事を尋常では無い量押し付け、広い視野も新しい知見もなく、ただ盲目的に自分の不満を部下にぶちまけてきた50代パワハラ上司に対して、あらためて怒りがふつふつと湧いてきます。

 

生き辛さは自分のせいではない。

日本の国力が国際的にみて相対的に低下していることが原因の一つです。

 

古い価値観を下の世代に押し付け、のうのうと社会の中枢に居座っている旧世代にその元凶がありそうですね。

 

本日の記事は以上です。

 

☟『貧乏国ニッポン ますます転落する国でどう生きるか』加谷珪一 著(幻冬舎新書