こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。
仕事が辛くなり5か月半の休職生活後、復職して2か月が経過しました。
休職する半年前は1週間のうちほとんどが仕事で埋め尽くされ、少し家庭のことと自分の自由時間があるという生活が続いていました。
仕事への適応が困難になり休職してからは、ここ10年~20年スパンの間に出来なかったことに片っ端から着手してみました。
パソコンの処分とか、CDプレーヤーの修理とか、庭の掃除とか、デジカメ写真の整理とか、そういった小さいことも含めてです。
僕は今、多読チャレンジをやっていまして(本業に復帰してから停滞気味ですが)、西野亮廣著『新・魔法のコンパス』という本を読みました。
とても少ない文章ながら、要点を抑えていてとても読みやすい本です。
行間を味わいながらじっくり何度も読み返すとよさそうです。
著者の西野さんはご存知の通り、お笑いコンビ「キングコング」を1999年に結成。
その後、絵本作家に驚きの転身。
2009年に『Dr.インクの星空キネマ』出版。
絵本作家の活動については、タモリのアドバイスがあったそうです。
芸人以後の活動・経歴は、ネット配信、映画やドラマ出演、雑誌連載、舞台作品制作、CDジャケット制作、イラスト作家・・・。
まさにマルチクリエイターという言葉が相応しい。
芸人歴より長いのではないでしょうか。
西野さんは1980年生まれでアラフォーですが、こういったマルチな活動は20代から温めて取り組んでいたのかもしれません。
そこには「今までにない新たなエンターテインメントを創る」という目標があるそうです。
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本書『新・魔法のコンパス』は、西野さんが芸人から絵本作家へ転身したビジネス的な話、ニューヨークでの個展開催費用をクラウドファンディングで集めた話、絵本『えんとつ町のプペル』をネットで前ページ無料公開した話。
書籍の印税を全部、新刊の広告費につぎ込む話、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』運営にまつわる話などが出てきて興味津々です。
ところで、現代の重要キーワードに「セルフブランディング」があります。
ジャーナリストの池上彰さんは、著書『知の越境法「質問力」を磨く』のなかで次のように書いています。
「真正面の壁を越えるのではなく、真横に移動することで、壁のない道が見つかることもあります。これを私は「越境」と名付けました。」
元HKT48のゆうこすさんは、著書『共感SNS』のなかで、タレント×モデル×SNSアドバイザー×インフルエンサー×YouTuber×(株)KOSを起業×スキンケアブランドyouange×アパレルブランド#amicとマルチビジネスを展開。ファンを獲得し、ファンと共に仕事を創っていく過程を披露しています。
元経済産業省エリート官僚の宇佐美典也さんは、著書『肩書き捨てたら地獄だった』で、公務員を辞めて独立した経緯を書いています。
彼も、ニート×ブロガー×著述家×再生可能エネルギー・半導体分野の制度アナリスト×大学客員准教授というふうに、マルチ活動を展開。
官僚時代は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)にて電機・IT分野の国家プロジェクトの立案およびマネジメントを担当するほど活躍しながら、その安定した公務員という肩書を捨てるという驚きの転身を果しています。
彼らに共通するのは「セルフブランディング」というキーワードの名のもと、池上さんのように「横に横に越境」、または藤原和博さんのように「掛け合わせてレアカードになり、シナジーを生む」という方法論で、ビジネスの場を広げていることです。
前置きが長くなりました。
西野さんの『新・魔法のコンパス』でしたね。
本書に次のようなフレーズが出てきます。
キミには守りたいものがあるだろう?それを守る為なら、「毎日、広告と向き合い続ける」なんて努力でも何でもないよね?やれるよ。
これだけ読んでも意味不明ですね。
書籍の印税を全部、新刊の広告費につぎ込んだという話が出てきますが、「広告」というのが一つのキーワードですね。
この本はビジネス書の観点で書かれたライトなエッセイ本です。
この本自体がビジネス×エッセイのコラボレーションです。
ビジネスを掛け合わせること、驚きのビジネスのカラクリ、大胆な発想や行動の裏側を見せてくれます。
本日の記事は以上です。
☟『新・魔法のコンパス』西野亮廣(角川文庫)