40代オッサンtrrymtorrsonの雑記

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自分自身をブランドにするため強みに集中し一貫した行動をとる『苦しかったときの話をしようか』森岡毅 著

 こんにちは、40代オッサンtrrymtorrsonです。 

 

 ビジネス書を読むというのは、その本の著者が提示したテーマについて自分で考え、自分のライフスタイルをその本に書かれてある理想のライフスタイルに寄せていくという行為です。

 僕は出世したいとか仕事で成功したいとかのためにビジネス書を読んでいるのではありません。

 

 今から約2年前にクソ上司のパワハラにより半年間の休職を経験しました。

 出世したいとか仕事で成功したいという欲求は失せました。

 クソ上司は何らペナルティを受けることなく今まで通り給料をもらい普通に暮らしています。

 

 休職期間中に「くそ、人生また1から勉強やり直さないとダメだ!」と思い至り、年間100冊本を読むという目標を立てました。

 でも年間100冊というのは3日に1冊のペースなので、なかなか困難なことが判明しました。

 それからは年間50冊ペースですね。

 

 会社に依存せず経済的に自立する。

 読書を積み重ねる。

 

 さて森岡毅さんという人をご存知でしょうか。

 

 経営難に陥っていたテーマパーク、ユニバーサルスタジオジャパン(USJ)を立て直しV字回復させた人物として有名です。

 P&Gでヴィダルサスーンパンテーンを売ったり丸亀製麵を立て直すなど、とにかくその経歴が凄いんですが、1972年生まれで僕と2つしか違わないんですね。

 

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 この森岡さんが書いた本で『苦しかったときの話をしようか』というのがあって書店によく並んでいるので買って読みました。

 

 そのタイトルから考えると、自分の息子や娘に社会に出ることや職に就くことの何たるかを説くようなイメージだと思います。

 まあそれはそうなんですが、「苦労は買ってでもしろ」とか「可愛い子には旅をさせよ」とかそんなレベルではないです。

 

 一言でいうならキャリア構築やマーケティングについて森岡さん自身の経験をもとに読者に語りかける感じですが、凄く内容が濃いんです。

 熱いと同時に冷徹な頭脳というか。

 自己啓発の書ではなく骨太のビジネス書ですね。

 

    

 

 まず自分のキャリアを考えるときに必要なのは、資本主義社会という世界の構造を知ることです。

 資本主義は、人間の「欲」をエネルギー源にして、人々を競争させることで社会を発展させる構造を持つ。欲を人質にして人々を競争させることで、人々に怠惰や停滞を許さず、生き残るために常に進歩と努力を強いていく構造になっている。

 

 資産を持って生まれていない人間が、この現代社会において巨大な資産を手に入れる方法は、なんらかの方法で資本家に成り上がるのがベストだ。なぜならば、この社会構造が資本家にとって都合良く作られているからだ。

 

 そもそも情報とは、人の知性があって初めて意味を持つようになる。外の世界の手掛かり(データや事実)を己で集めて、己の知性を駆使して統合・推理することで生み出す付加価値が情報だ。

 

 社会の構造を知ったうえで、自分のスキル(職能)を磨くこと、そして自分自身をブランドにすること、戦略を立てて自分の強みに集中することが重要だと森岡さんは言います。

 スキル(職能)こそが、相対的に最も維持可能な個人財産だ。君の頭の中に蓄積されていく能力だけは、君が健康な限りは常に君と共にあり、君のために生活の糧を生み出すだろう。

 

 戦略を立てる際に最も重要なのは、己の「資源」(ビジネスでは、ヒト、モノ、カネ、情報、時間、知的財産の主に6つ)をどう認識するかだ。戦略とは資源配分の選択のことだから、どのような資源を持っているかによって取りうる戦略はものすごく可変するのだ。

 

 君自身をブランドにする。ブランドとは、「フェラーリ」や「ディズニーランド」など、その記号が人間に想起させる「意味」であり「価値」だ。そのブランドこそが、人の頭の中につくられる「売れる仕組み」の本質だ。

 

 ブランド・エクイティー・ピラミッドに書かれた自分とできるだけ一貫した行動をとるべきだ。24時間、360度、365日、徹底的にそうする。そこまで徹底する理由は、自分自身を思い込ませないといけないからだ。一貫した行動を取らなければ、自分のブランド・エクイティーが構築できないのだ。

 

 第2章から第4章までは、森岡流のキャリア形成に関する考え方が熱く語られます。

 かなり濃い内容となっています。

 しかし、本書の中で最も読みごたえがあるのは第5章「苦しかったときの話をしようか」ですね。

 

 森岡さんは、最初に就職したP&Gで電話が取れなくなるほどの劣等感に襲われたり、ブランドマネージャーになって「フィジーク」というブランドを日本に導入するとき事業を大失敗させて同僚を裏切ったことや、世界本社で北米パンテーンを手掛けたときに凄まじい社内のプレッシャーからストレスで血尿を流す日々を送ったことを書いています。

 

 どうすれば「勝つための戦い」ではない戦場に送られることを防げるのか?それを必死に考えた。出した答えは、無力なサラリーマンである以上は「後ろ向きな仕事」は避けられないという悲しい結論だ。

 

 しかし森岡さんは、自分の強みへの集中という信念を信じて米国の世界本社での仕事を乗り切ります。

 

 うまく行っているときほど自分の心地よい均衡を意図的に壊さねばならない。Comfort Zoneを出れば新たな成長が始まるからだ。強い意思で作りだした積極的な挑戦こそが新たな世界を拡げてくれる。

 

 全力でぶつかったなら、たとえ敗北して前のめりに倒れても、そこから立ち上がれば良いだけだ。そのときの自分は今よりもずっと強くなっているからきっと大丈夫。実際に大きな失敗をしたおかげで得られた学びや人脈のおかげで、それ以前には想像もできなかった新しい世界が見えるようになる。

 

 若者でもオッサンでもサラリーマンでもフリーランスでも、キャリア形成の本質に深く突き刺さる内容で読めばきっと熱くなると思います。

 

 本日の記事は以上です。

 

☟『苦しかったときの話をしようか ビジネスマンの父が我が子のために書きためた「働くことの本質」』森岡毅 著(ダイヤモンド社